住宅ローンを滞納するとどうなるか?対処方法や対策をご紹介!

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新日本不動産株式会社 新日本

筆者 新日本不動産株式会社 新日本

住宅ローンを滞納するとどうなるか?対処方法や対策をご紹介!

一般的に、住宅ローンは数十年と長期にわたって返済し続けます。
その間には、教育費や通院費など思わぬ出費があり、住宅ローンを返済ができなくなる世帯もあるでしょう。
そこで今回は、住宅ローンを滞納するとどうなるのか、対処方法や滞納しないための対策をご紹介します。

住宅ローンを滞納するとどうなるのか

住宅ローンを滞納するとどうなるのか

住宅ローンを滞納すると、最終的に自宅が競売にかけられますが、すぐに不動産を手放さなければいけないわけではありません。
滞納の回数に応じて対処されるので、住宅ローンを滞納するとどうなるのか、段階を確認しておきましょう。

住宅ローンを滞納した後の対応①督促状が届く

住宅ローンを期限内に支払えなかったときは、まず督促状が金融機関から届きます。
滞納してから5か月までは支払いの要求が来ますが、そのまま放置しておくと、次の段階に進むので注意が必要です。

住宅ローンを滞納した後の対応②残債を一括請求される

滞納から6か月ほど経つと、次の段階である「期限の利益喪失」の通知を受けます。
これは、住宅ローンの返済を分割でおこなう権利を失うことを意味し、残債を一括で返済しなければなりません。
万が一、一括返済できないときは、保証会社が代わりに金融機関に返済をおこないます。
その後、保証会社に返済していきますが、それもできないときは、競売や任意売却を検討しなくてはなりません。

住宅ローンを滞納した後の対応③自宅の差し押さえ

住宅ローンを滞納して8か月ほど経つと、自宅の差し押さえ通知書が届きます。
そのようなケースでは、任意売却が可能か確認しなければなりません。
金融機関の許可が下りれば、ある程度所有者の希望条件で不動産が売却できます。
しかし、金融機関の承諾が得られないときやオーバーローンのときは、自宅を競売にかけるのが原則です。
とくに、住宅ローンの残債が売却益を下回っているケースでは、その後も返済義務が残ります。
一度でも誰かが住んだ物件は、「中古住宅」扱いとなるため、新築時の価格を上回るのは困難です。
残債の金額にもよりますが、住宅ローンは滞納せず、きちんと支払わなくてはなりません。
滞納したらどうなるのかをしっかりと把握したうえで、住宅ローンを契約することをおすすめします。

住宅ローンを滞納したときの対処方法

住宅ローンを滞納したときの対処方法

住宅ローンを滞納したらどうなるか分かったところで、今度はその対処方法を確認しておきましょう。
事前に対処方法を把握していれば、そのような事態に陥ったときもすぐに対応できます。
住宅ローンを滞納してからの対処方法には以下の3つがあるので、それぞれの特徴や内容をチェックしておくことが大切です。

住宅ローン滞納後の対処方法①債務整理

債務整理とは、住宅ローンやキャッシングなどの負債を整理するための手続きを指します。
金利を減らしたり、元本を減額・免除したりして、借金問題を解決するのです。
債務整理の手続きは、主に「任意整理」「個人再生」「自己破産」の3つがあります。
任意整理は、裁判所を介さずに利息や月々の返済額を免除してもらう方法です。
直接債務者と交渉できるため、自宅を手放さずに済む可能性も高まります。
一方、個人再生とは、裁判所を介して借金の一部を大幅に免除してもらう方法です。
原則として、整理する借金は選択できませんが、住宅資金特別条項を利用すれば、住宅ローン以外の借金のみを減額できます。
住宅ローン以外の借金が100万円以下であれば「任意整理」を、それ以上のケースでは「個人再生」を選択すると良いでしょう。
なお、自宅を失っても良いから借金をなくしたいといった方は、自己破産を検討することをおすすめします。
注意点として、自己破産のときは不動産のほか、車や預金なども手放さなければなりません。
あくまでも、最終手段として考えておいたほうが良いです。

住宅ローン滞納後の対処方法②任意売却

住宅ローンを滞納して家がどうなるか不安なときは、任意売却も検討してみましょう。
金融機関の許可を得れば、任意売却で競売を避けられます。
一般的に、競売は市場価格の6割ほどが相場となっていますが、任意売却では7〜9割ほどが目安です。
より市場価格に近い金額で売れるため、手元に残るお金も増やせるでしょう。

住宅ローン滞納後の対処方法③リースバック

ローンをすでに滞納している状態や競売を申し立てられている状態でも、リースバックの実施は可能です。
リースバックは、自宅の売却後に不動産会社と賃貸借契約を結ぶ方法で、自宅を手放さずに済みます。
「子どもを転校させたくない」「周囲に売却を知られたくない」などの理由がある方は、リースバックも視野に入れておきましょう。
注意点として、ローン滞納者は保証会社の利用が困難になります。
賃貸借契約を結ぶときに、連帯保証人を求められる可能性が高いので、どうなるのかリスクを把握したうえで対策していくことが大切です。

住宅ローンを滞納する前の対策

住宅ローンを滞納する前の対策

住宅ローンは、滞納する前に早めの対策が必要です。
損をすることがないように、以下の対策を事前に押さえておきましょう。

住宅ローン滞納前の対策①借り換えを検討する

住宅ローンが支払えないときは、借り換えを検討することをおすすめします。
金利が現在のものより低くなれば、毎月の返済額も安く抑えられるはずです。
しかし、借り換えには再審査が必要となり、手間や費用がかかります。
健康状態によっては、団体信用生命保険に加入できないおそれもあるので、滞納後どうなるか確認したうえで検討しましょう。

住宅ローン滞納前の対策②返済条件を相談する

ローンを滞納する前に、返済条件を相談するのもひとつの対策です。
返済期間を延ばしたり、ボーナス払いを解除したりして、月々の負担額を軽くしましょう。
ただし注意点として、返済総額が増える可能性があることは押さえておかなければなりません。
返済期間も長引くため、利息の負担も大きくなる可能性があります。
このように、さまざまなリスクを考慮して対策することが大切です。

住宅ローン滞納前の対策③保険適用の有無を確認する

療養によって、住宅ローンが支払えなくなったときは、保険適用の有無を確認する必要があります。
住宅ローンの契約では、団体信用生命保険に加入するのが一般的です。
条件によっては、疾病時に保険金が下りるケースもあるので、事前にチェックしておきましょう。
団体信用生命保険のオプションで多いのは、疾病保障やガン保障特約です。
ガンや脳卒中、急性心筋梗塞といった疾病で保険が下りるケースがあります。
契約者本人が忘れているケースが多いため、あらためて確認しておくことが大切です。

住宅ローン滞納前の対策④リバースモーゲージを利用する

ローンを滞納する前の対策として、リバースモーゲージを利用する方法もあります。
リバースモーゲージとは、自宅を担保として金融機関から融資を受ける高齢者向けの商品です。
売却時に一括返済を求められますが、基本的に月々の返済義務はありません。
毎月利息分の支払いだけで済むため、自宅を手放したくない方に向いています。
融資の受け取り方法も選べるので、さまざまな状況に合わせられるでしょう。

まとめ

住宅ローンを滞納すると、まず督促状が届き、その後、残債を一括請求されます。
支払いに応じなかったときは、自宅を手放す必要があるため、滞納したらどうなるか事前に把握しておきましょう。
対策として、債務整理やリースバック、ローンの借り換えなどが有効です。


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