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増築の未登記で困る理由は?解消までの手続きと流れを紹介

不動産売却

落合 琢麻

筆者 落合 琢麻

不動産キャリア2年

家が決まったらそれで終わりな関係ではなく、その後もいい関係が築けるよう心のこもった対応を心がけます。弊社は不動産だけでなく、税務でもプロです。様々なご相談お待ちしております。

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「増築した部分が未登記のまま放置されている」「どんなリスクがあるのかわからず不安」と感じてはいませんか?


実は、増築後に登記をしないまま放置すると、思わぬトラブルや損失に繋がることがあります。


本記事では、増築未登記の基礎知識から、具体的なリスク、解消手続きの流れ、今すぐできる対策まで詳しく解説します。



増築未登記でお困りの方は、安心して次の一歩が踏み出せるよう、ぜひご一読ください。



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増築未登記とは何かとその法的義務

増築未登記とは、既存の建物に新たに増築したにもかかわらず、その増築部分を法務局に登記していない状態を指します。



法律上、建物を増築した場合、建物登記簿の内容(床面積・構造・用途など)に変更が生じることになりますので、所有者には「建物表題部変更登記」を増築後1ヶ月以内に申請する義務があります。


これは不動産登記法に基づく義務であり、正確な現況を登記簿に反映するために必要です 。



増築未登記の状態では、実際の現況と登記簿の記載内容が一致せず、不整合が生じます。


例えば、登記簿上の床面積が実際より少ない場合、不動産の実態が正しく反映されていないことになり、第三者との権利関係において誤解や争いの種となる可能性があります 。



増築未登記を放置すると、法的・経済的リスクが発生します。


まず、期限を過ぎて登記を行わない場合には過料(罰金)が科される可能性があり、さらに固定資産税が適切に課税されていない場合は追徴課税を受けることもあります。


また、将来的に住宅を売却・相続・融資などの場面で不利益となることが多く、手続きの遅延や資産評価の低下につながります 。

項目内容主な影響
登記義務増築後1ヶ月以内に表題部変更登記法令に基づく義務履行
現況と登記の不一致実際の床面積と登記簿が異なる権利関係の混乱リスク
リスク過料・税・売却・相続・融資の不利益損失や手続き遅延の可能性



増築未登記のリスクを具体的に把握しよう

増築した部分が登記されていない「増築未登記」の状態には、多様な法的・取引上のリスクがあります。以下に、主なリスクを整理してご紹介します。

リスク分類 具体的な内容 影響の例
過料・ペナルティ 増築後1ヶ月以内の登記義務を怠った場合、行政から過料が科される可能性 数千円〜数万円程度の過料が生じる可能性
権利主張の困難 登記されていないと、第三者に対して所有権を主張できない(第三者対抗要件の欠如) 相続・売却時にトラブルが発生しやすい
融資・売却・相続への影響 金融機関が融資を拒否、売却時に価格が下がりやすいなどの実損リスク 手続きの遅延や価値下落、相続手続の複雑化

まず過料・ペナルティについてですが、不動産登記法では建物表題登記が義務化されており、増築後1か月以内に手続きをしなかった場合には、法務局等から過料を命じられる可能性があります。


具体的には数千円~数万円程度の過料が科されるケースがあります(例:未登記建物の法的義務と罰則について)。

次に、第三者に対する権利の主張についてですが、登記されていない場合は「第三者対抗要件」を欠き、他者に対して所有権を適切に主張できません。このため、売却や相続の際に手続きが進みにくくなり、トラブルの原因になります。



さらに、金融機関は登記されていない建物を担保として評価しにくく、住宅ローンやリフォームローンの審査が通りにくくなる傾向にあります。


また、買主はリスクを考慮して値引きを要求しやすく、未登記部分を理由に価格が下がるケースも少なくありません。


さらに、相続時には遺産としての評価や分割協議が複雑化し、税務上の追徴課税やトラブルにもつながりやすいです。



これらのリスクは、増築未登記のまま放置しておくことで将来的に大きな不利益を招く可能性があります。早めに登記手続きを検討し、適切な対応を進めることが非常に重要です。


増築未登記解消の手続きステップ

増築した建物部分が未登記の場合、合法的かつ安心して不動産を活用するためには、まず以下の手順で解消手続きを進めることが重要です。



まず、現況確認として建物の現地調査を行い、増築部分の構造・床面積・用途変更の有無を把握します。


これによって登記簿上の情報と実際の建物との差異を明確にできます(建物表題変更登記の判断基準として、床面積や用途・構造に変更があれば対応が必要)。


その後、各階の平面図や建物図面を作成し、工事完了証明書や建築確認済証などの必要書類を用意します。



次に、土地家屋調査士に依頼して申請手続きを進めるのが安心です。


相談から着手、現地調査、図面・申請書の作成、法務局への提出まで依頼できるため、専門的な知識がなくてもスムーズに進行できます。


実際の手続きにかかる期間は、通常2〜4週間程度が目安です。ただし、法務局の混雑状況や申請書類の内容によって前後する場合があります。


費用は増築規模によって変動しますが、目安としては以下の通りです(税別・実費別)

規模費用目安
小規模(数㎡の増築)10万~12万円前後
中規模(10~20㎡程度)12万~18万円前後
大規模(間取り大幅変更など)個別見積り

この費用には、土地家屋調査士報酬と図面作成費用が含まれますが、登記事項証明書や公図取得などの実費は別途必要です。



以上の流れを押さえておけば、増築未登記問題を正しく解消し、登記簿と現況の整合性を図ることで、将来的な売却・相続・融資などの際に安心して対応できます。


未登記のまま放置しないための対策と次の一歩

増築部分が未登記のままだと、いざというとき大きな手間やトラブルにつながる可能性があります。


まずは最初の一歩として、以下の表をご活用いただき、現況と登記簿との不一致の有無を早めに確認しましょう。

チェック項目内容行動の目安
登記事項証明書の取得法務局で建物の現行登記内容を確認する費用:約480〜600円程度、最寄りの法務局で請求可能
現況との比較図面・床面積・構造などが現況と一致しているか確認図面や写真を用意してチェック
固定資産税通知書の確認自治体から送られる納税通知と現況が食い違っていないか確認毎年4〜5月頃に届く通知を確認

次に、未登記の状態を解消して安心を得るためには、専門家である土地家屋調査士への早めのご相談がおすすめです。


土地家屋調査士は、現地測量から図面作成、法務局への申請までワンストップで対応できます。


標準的な増築登記では、相談から完了まで通常2〜4週間程度で進めることが可能です(案件により前後します)。

最後に、適切な登記を行うことは、将来のトラブル回避につながります。


登記と現況の整合性が確保されていれば、売却や相続、融資の際にもスムーズな手続きが期待できます。


逆に未登記のままですと、ローン審査や売買契約、相続手続きで遅延や減額要因にもなり得ますので、安心のためにも今すぐ登記の解消に取り組むことが非常に重要です。



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まとめ

増築部分が未登記の場合は、法的リスクや不利益が発生するだけでなく、今後の売却や相続、融資に大きな影響を及ぼします。

未登記で困っている方は現状を正確に把握し、速やかに専門家へ相談しましょう。


正しい手続きを経て登記を済ませることで、将来のトラブルを防ぎ、大切な資産を守ることにつながります。

一歩を踏み出すことで、不安を安心に変えることができます。

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